八十神

-やそがみ-

 

舞歌「八雲立つ 出雲の神を いかに思ふ 大国主を 人は知らずや」

 

 この神楽は、大国主命(おおくにぬしのみこと)がまだ大己貴命(おほなむちのみこと)と名乗っていたころの話です。

 大己貴命の兄弟である八十神たちは、八神姫(やかみひめ)に求婚しますが、拒絶されてしまいます。怒った八十神たちは、八神姫が好意を寄せる大己貴命を殺そうと、焼石を投げたり、木の割れ目に押し込んで矢を放ったりと、あれこれ計略をめぐらします。

 大己貴命は八十神の謀をかわし、黄泉の国で手に入れた弓矢と太刀をもって八十神たちを滅ぼします。