八衢

-やちまた-

 

 

 この神楽は、天孫降臨の神話が基になっており、「八衢」とは、天上界で道が多方面に分かれたところのことをいいます。

 天孫 邇邇芸命(てんそん ににぎのみこと)が降臨されようとするとき、八衢に怪しい神がおり、何者か確認してくるようにとの詔(みことのり)を受けた天宇津女命(あめのうづめのみこと)は八衢へ向かいます。

 八衢で待っていたのは猿田毗古神(さるたひこのかみ)で、天孫を高天原へ案内するために待っていたのだといいます。天宇津女命は、天孫を無事に高千穂の峯まで導くようにと伝え、猿田毗古神に廣矛(ひろほこ)を授けます。

 これによって猿田毗古神は、道しるべの神として奉られています。