岩戸

-いわと-

 

舞歌「月も日も 空に光し あらざれば 何處を神の 宿とたづねん」

 

 この神楽は、古事記・日本書紀が基になっており、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御神徳を讃えるとともに、祭事・神楽の起源を伝えるものです。

 天照大御神は、弟・須佐之男命(すさのおのみこと)の数々の悪事に怒り、天の岩戸にお隠れになってしまいました。この世は常闇となり、多くの禍がおこります。困った神々は、岩戸の前で祝詞をあげ神楽を舞います。

 にぎやかな声を聞き、天照大御神が岩戸から覗いたところを、天手力男命(あめのたぢからをのみこと)が岩戸を引き開けて天照大御神を迎え出し、この世は再び明るさを取り戻しました。

 このとき、天の岩戸の前で天宇津女命(あめのうづめのみこと)が舞ったものが、神楽の始まりと言われています。