道返し

-ちがえし-

 

舞歌「峰は八つ 谷は九つ 音にきく 鬼の住むてふ あらゝぎの里」

 

 この神楽は、常陸(ひたち)の国、鹿島の宮の武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、異国から来て人民に害をなしている第六天悪魔王(だいろくてんのあくまおう)を退治する神楽です。

 武甕槌命(たけみかづちのみこと)と魔王は、まず言葉で、ついで武器を持って戦います。魔王は降参し、武甕槌命(たけみかづちのみこと)の勧めに従い稲穂を食料とすべく、九州の高千穂に向かいます。